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ヒスチジン

ヒスチジン

略称 His

臨床的意義

  • 新生児スクリーニングで異常が認められた場合やアミノ酸代謝異常症が推定されるときは,特定のアミノ酸濃度の上昇が診断の有力な手がかりになる.
  • ヒスチジン血症はヒスチダーゼ障害によりヒスチジンの血中濃度が上昇して,尿中にヒスチジンとイミダゾール代謝産物が排泄される疾患である.
  • 食事療法の基本はヒスチジン制限食であり,低ヒスチジン粉乳を使用して血中ヒスチジン値を10mg/dl以下にする.
  • 慢性うっ血性心不全などでみられる心臓悪液質といわれる栄養障害では,芳香族アミノ酸が上昇し分岐鎖アミノ酸およびヒスチジンが低下する.
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基準値・異常値

基準範囲
59~92nmol/ml
変動要因
高値

先天性アミノ酸代謝異常症(ヒスチジン血症)

先天性アミノ酸代謝異常症(ヒスチジン血症)

次に必要な検査

血中ウロカン酸が存在しないことを確認する.
低値

心臓悪液質

心臓悪液質

変動要因
血清を用いた場合は,赤血球からアミノ酸が遊離して高値を呈することがある.
( 〆谷直人 )
臨床検査項目辞典

「最新 臨床検査項目辞典」は、医歯薬出版株式会社から許諾を受けて、書籍版より一部の項目を抜粋のうえ当社が転載しているものです。全項目が掲載されている書籍版については、医歯薬出版株式会社にお問合わせください。転載情報の著作権は医歯薬出版株式会社に帰属します。

「最新 臨床検査項目辞典」
監修:櫻林郁之介・熊坂一成
Copyright:(c) Ishiyaku Publishers, inc., 2008.

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