リン脂質分画
リン脂質分画
別名 | PLグラフ |
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臨床的意義
- 本検査は,血清PL濃度に異常がある場合およびその病態の評価のために行われる.
- PL分画の測定は,血清PL濃度に異常があった場合,その比率の増減をみることにより,病態把握に有用となる.特に,肝疾患,胆汁うっ滞症,高脂血症,動脈硬化症などに有用である.
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基準値・異常値
- 基準範囲
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- ホスファチジルコリン(PC):66.5~83.1%
- スフィンゴミエリン(SM):10.5~24.5%
- リゾレシチン(LYSOPC):3.1~7.9%
- 異常値を呈する場合
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肝硬変、 高脂血症Ⅱa,Ⅱb型、 動脈硬化症、 閉塞性黄疸
- 次に必要な検査
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- 血清脂質分画
- PC/SM比,PC/コレステロール比
- 全脂質中脂肪酸分画
- 変動要因
- 食事などの影響は少なく,日内変動もほとんどない.検体の保存方法を確認する.冷蔵保存で3日程度は安定であるが,測定まで長期の場合は凍結保存する.
( 扇谷晶子,宇治義則 )
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