テオフィリン
テオフィリン
臨床的意義
- テオフィリンは種々の要因で変動し,個人差が大きいことから,適切な投与量の決定は重要である.
- テオフィリンは気管支喘息,喘息性(様)気管支炎,慢性気管支炎または肺気腫の患者で同剤が投与されている場合は,特定薬剤治療管理料を月1回に限り算定できる.
- 一般的な血中薬物濃度測定の目的と意義は【→】「ジギトキシン」.
- 副作用発現濃度は,20μg/ml以上になると発現率が高くなる.
- 精神神経系:痙攣,意識障害,興奮,不安,頭痛,不眠,めまい,振戦,耳鳴など.
- 循環器系:動悸,顔面紅潮,ときに頻脈,顔面蒼白,不整脈など.
- 消化器系:悪心,嘔吐,食欲不振など.
- その他:UA,AST(GOT),ALT(GPT),ALPの上昇,横紋筋融解症,ショック,発疹,そう痒感など.
気管支喘息,喘息性(様)気管支炎,慢性気管支炎および肺気腫
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基準値・異常値
- 基準範囲
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有効治療濃度 8~20μg/ml
- 適応症
- 次に必要な検査
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今後の検査の進め方
- 肝機能障害の有無とその程度.喫煙の有無.服薬状況の確認.定期的な薬物濃度測定.
( 北村正樹,横田邦信,景山 茂 )
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