ドーパ
ドーパ
略称 | DOPA |
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別名 | ジヒドロキシフェニルアラニン |
臨床的意義
- 尿中ドーパの定量は,カテコールアミン過剰産生を伴う褐色細胞腫や神経芽細胞腫の診断,なかでも神経芽細胞腫の診断に有用である.そのほかメラニン産生悪性黒色腫でも高値を呈する.
- 血中ドーパの定量はParkinson症候群の治療薬であるl-ドーパのモニタリングに有用である.また髄液中のドーパの測定は中枢ドパミン作動神経の活動を知る指標ともなる.
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基準値・異常値
- 基準範囲
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30~340μg/day
変動要因 - 高値
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悪性黒色腫、 褐色細胞腫、 神経芽細胞腫
神経芽細胞腫,悪性黒色腫,褐色細胞腫
- 低値
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Parkinson症候群
- 次に必要な検査
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褐色細胞腫,神経芽細胞腫を疑ったときは,それぞれ【→】「メタネフリン2分画」,「バニールマンデル酸」を参照.
- 変動要因
- ドーパはカテコール核を有するので酸化されやすい.カテコールアミンと同じく,尿については冷暗所,酸性蓄尿が必要である.
( 中井利昭 )
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