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エストロゲンレセプター

エストロゲンレセプター

略称 ER

臨床的意義

  • ERαは子宮体癌,甲状腺癌,髄膜腫などに局在することが示されているが,ERαの有無が治療に直結した検査として有用と考えられるのは現時点では乳癌に限られている.
  • ERα陽性乳癌では40~60%の内分泌療法有効率を示し,ERα陰性例では約5~10%の有効率にとどまる.したがってERαの有無が内分泌療法に対する反応性を予測するうえで重要な指標と考えられる.また乳癌の進行につれて,ERα陽性細胞の比率は少なくなっていく.
  • ERβも乳癌組織において発現しているが,予後や悪性度との相関は明確ではない.
  • 以上のように,ERαの測定は内分泌療法の適応決定,効果判定に有益である.
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基準値・異常値

基準範囲
10%以上の核が染色された場合を陽性とする
変動要因
陽性

乳癌

乳癌

次に必要な検査
プロゲステロンレセプターの測定とともにHER2/neu遺伝子の発現の検討.
変動要因
検体採取や検体保存の条件について吟味を要する.
( 佐々木憲夫 )
臨床検査項目辞典

「最新 臨床検査項目辞典」は、医歯薬出版株式会社から許諾を受けて、書籍版より一部の項目を抜粋のうえ当社が転載しているものです。全項目が掲載されている書籍版については、医歯薬出版株式会社にお問合わせください。転載情報の著作権は医歯薬出版株式会社に帰属します。

「最新 臨床検査項目辞典」
監修:櫻林郁之介・熊坂一成
Copyright:(c) Ishiyaku Publishers, inc., 2008.

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