プライマリケア Primary Care

sysmex

検査項目スピード検索

6-ケトプロスタグランジンF(尿)

6-ケトプロスタグランジンF(尿)

別名 6ケトPG-F,PGI2尿

臨床的意義

  • 本検査は,1日のPGI2産生量を知りたいときに行われる.
  • 主に血管内皮細胞で産生されるPGI2量を反映する.しかしながら,腎輸入細動脈や髄質集合管でも産生され,一部は腎由来と考えられる.
  • 現時点では,PGI2産生の指標として測定されるが,真にPGI2活性を反映しているかどうかの確証はないとされる.
  • 尿中6-keto-PGF排泄量は,食塩負荷時などに循環血漿量が増加しナトリウム利尿になっているときに増加していることや,妊娠高血圧症候群や糸球体腎炎などで逆に低下していることが報告されている.
詳細を見る

基準値・異常値

基準範囲
18.6±83pg/ml(参考値)
高値

ナトリウム利尿時、  新生児、  妊娠(Ⅱ期・Ⅲ期)、  分娩時

妊娠(Ⅱ期・Ⅲ期),分娩時,新生児,ナトリウム利尿時

低値

アスピリンや非ステロイド系酸性抗炎症薬の服用時、  腎疾患、  妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)

アスピリンや非ステロイド系酸性抗炎症薬の服用時,妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症),腎疾患

( 片山茂裕 )
臨床検査項目辞典

「最新 臨床検査項目辞典」は、医歯薬出版株式会社から許諾を受けて、書籍版より一部の項目を抜粋のうえ当社が転載しているものです。全項目が掲載されている書籍版については、医歯薬出版株式会社にお問合わせください。転載情報の著作権は医歯薬出版株式会社に帰属します。

「最新 臨床検査項目辞典」
監修:櫻林郁之介・熊坂一成
Copyright:(c) Ishiyaku Publishers, inc., 2008.

お問い合わせ サイトマップ
個人情報の取り扱いについて ご利用に際して
会社概要
PAGE TOP