ロイコトリエンB4
ロイコトリエンB4
略称 | LTB4 |
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臨床的意義
- LTB4は,炎症反応の強力なメディエーターであり,多核白血球のchemotaxisを惹起し,また,毛細血管の細静脈側において,血管透過性を亢進させる.また,最近では,Tリンパ球の機能を抑制することが示唆されている.
- 脳血管障害や喘息などで高値と報告されている.また,潰瘍性大腸炎や掌蹠膿疱症などでも高値との報告がある.さらに,Sjögren症候群でも尿中LTA4の排泄量が増加しているとの報告がある.
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基準値・異常値
- 基準範囲
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20.0~236pg/ml blood
- 高値
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脳血管障害(特に脳出血),特に喘息や慢性肺疾患での気管支肺胞洗浄液
( 片山茂裕 )
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