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抗精子抗体

抗精子抗体

別名 精子抗体,精子不動化試験

臨床的意義

  • 本検査は,不妊症が疑われるとき,あるいは不妊症で他の原因が見あたらないときに行われる.
  • 血中で抗精子抗体が検出される男性の多くは精液中でも精子結合型抗精子抗体として検出される.女性で抗精子抗体を有する場合は,抗精子抗体の頸管粘液への移行により精子の頸管粘液通過障害をもたらすほか,子宮,卵管の分泌液中にIgG抗体が移行して受精障害を引き起こす.これら抗体陽性者の場合は体外受精,顕微受精が適応となる.
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基準値・異常値

基準範囲
陰性
変動要因
陽性

不妊症

不妊症

次に必要な検査
  • 不妊症で抗精子抗体が陰性の場合,他の不妊原因を十分に検索する.
  • 抗精子抗体による不妊の場合,体外受精,顕微受精が適応となる.
変動要因
非不妊夫婦でも陽性となりうる.
( 今福裕司 )
臨床検査項目辞典

「最新 臨床検査項目辞典」は、医歯薬出版株式会社から許諾を受けて、書籍版より一部の項目を抜粋のうえ当社が転載しているものです。全項目が掲載されている書籍版については、医歯薬出版株式会社にお問合わせください。転載情報の著作権は医歯薬出版株式会社に帰属します。

「最新 臨床検査項目辞典」
監修:櫻林郁之介・熊坂一成
Copyright:(c) Ishiyaku Publishers, inc., 2008.

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