てんかん
epilepsy
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「臨床医マニュアル 第5版」 編集:臨床医マニュアル編集委員会
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Clinical Chart
- てんかんとは,いろいろな原因によって起こる慢性の病気であり,大脳の神経細胞の過剰な活動に由来する反復性の発作(てんかん発作)を主徴とし,それに伴う変化に富んだ臨床および検査の異常を伴う(WHO の定義).
- てんかんの発病率は 0.5~1.0%(報告により異なる)で,患者の半数は約 10 歳までに, 90%は約 20 歳までに発症する.
- てんかんの分類には,1989 年に国際抗てんかん連盟(ILAE)より提出された“てんかんおよびてんかん症候群の国際分類(日本てんかん学会分類委員会:てんかん,てんかん症候群および関連発作性疾患の分類.てんかん研究9:84-85,1991 参照)”が主に使用されている.
- この分類の特徴は,全般性と部分あるいは焦点性という区分と,特発性と症候性という 2つの区分によって,大きく 4 つのカテゴリーに分類されていることである.
- 特発性てんかんは年齢に関連して発症し,固有な臨床ならびに脳波特徴をそなえ,遺伝的病因が推定されるてんかんと規定される.
- 症候性てんかんおよび症候群は,中枢神経系に既知の障害,あるいは推定される障害をもつとみなされるてんかんを指す.
- 潜因性という用語は,障害の原因が隠れている,潜んでいるということを意味し,症候性と思われるが病因を特定できないものを指す.