後縦靭帯骨化症、黄色靭帯骨化症、広汎性脊柱管狭窄
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「臨床医マニュアル 第5版」 編集:臨床医マニュアル編集委員会
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Clinical Chart
- 後縦靱帯骨化症(ossification of posterior longitudinal ligament:OPLL)は脊椎骨後面にある後縦靱帯組織が骨化し,神経根や脊髄を圧迫することにより感覚運動症状を呈する原因不明の疾患である.病変は頸椎に最も多い.男女ともみられるが中年以降の男性に多い.
- 黄色靱帯骨化症(ossification of ligametum flavum:OLF)は脊柱管背側にある黄色靱帯が骨化し,脊髄,神経根を圧迫することにより背部痛,下肢筋力低下,感覚障害,間欠性跛行などの症状を呈する原因不明の疾患である.胸椎下部から胸椎腰椎移行部に多い.
- 広汎性脊柱管狭窄(developmental spinal canal stenosis)は脊柱管の先天性または発達性の狭窄を頸椎,胸椎,腰椎に広範に生じる疾患である.神経根,脊髄,馬尾神経を圧迫することにより感覚障害,運動障害を呈する.
- 後縦靱帯骨化症,黄色靱帯骨化症,広汎性脊柱管狭窄はいずれも厚生労働省の特定疾患治療研究事業の対象疾患に指定されており,医療費の公費補助がある.