深部静脈血栓症
DVT
deep venous thrombosis
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「臨床医マニュアル 第5版」 編集:臨床医マニュアル編集委員会
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Clinical Chart
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表1 静脈血栓の誘因
1 .血流停滞
長期臥床(術後,絶対安静,寝たきり状態),長期坐位(機内など)
2 .凝固能亢進
妊娠,経口避妊薬(補充療法,避妊),悪性腫瘍,プロテインC 欠乏症,プロテインS 欠乏症,
アンチトロンビンⅢ欠乏症,抗リン脂質抗体症候群,フィブリノーゲン異常症,DIC
3 .血管内膜損傷
深部静脈血栓症の既往,細静脈炎(Buerger 病,Behçet病など)
診断のコツ
①誘因のある者が,下肢(通常は片側)の暗紫色の腫脹(うっ血)を認めた場合に疑う.
②D ダイマー正常値は,急性期を除外できるが,慢性期は除外できない.
③超音波検査,造影CT,MRV などの画像検査で,血栓を確認する.
④骨盤内の静脈血栓は造影CT でないと診断が困難である.
⑤静脈造影は,もっとも信頼性の高い検査であるが,侵襲性が高いので,他の画像診断で診断できない場合に施行する.
②D ダイマー正常値は,急性期を除外できるが,慢性期は除外できない.
③超音波検査,造影CT,MRV などの画像検査で,血栓を確認する.
④骨盤内の静脈血栓は造影CT でないと診断が困難である.
⑤静脈造影は,もっとも信頼性の高い検査であるが,侵襲性が高いので,他の画像診断で診断できない場合に施行する.