流産・早産(切迫症状を含む)
abortion, preterm delivery(threatened)
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「臨床医マニュアル 第5版」 編集:臨床医マニュアル編集委員会
Copyright:(c) Ishiyaku Publishers, Inc., 2016.
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Clinical Chart
- 妊娠22 週未満で妊娠中絶してしまうことを流産という.この時期に娩出された児は母体外での生存ができない.妊娠22 週以降37 週未満であれば早産といい,適切な治療を行えば生存が可能な場合がある.
- 臨床的に診断された妊娠の約15%は流産に終わる.
- 切迫流産または切迫早産とは,治療により妊娠の延長がはかれる状態をいう.
- 予期せぬ流産が起こった場合の母親,家族の心理的ショックは計り知れない.身体的にはもちろん,精神的なフォローが必要である.
- 近年の低出生体重児医療の発達により,早産児の予後は格段によくなっている.しかし,NICU をもつ医療機関は限られており,医療レベルの地域格差が大きいのが現実である.
- したがって,治療が奏効しなかった場合,分娩に踏み切るか,NICU のある高次医療機関へ母体搬送するかは,医療機関によって決められていることが多い.