胃癌
cancer of stomach
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「臨床医マニュアル 第5版」は、医歯薬出版株式会社から許諾を受けて、書籍版より一部(各疾患「Clinical Chart」および「臨床検査に関する1項目」)を抜粋のうえ当社が転載しているものです。転載情報の著作権は,他に出典の明示があるものを除き,医歯薬出版株式会社に帰属します。
「臨床医マニュアル 第5版」 編集:臨床医マニュアル編集委員会
Copyright:(c) Ishiyaku Publishers, Inc., 2016.
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Clinical Chart
- 内視鏡および内視鏡下の生検が診断のゴールデンスタンダードである.
- 治療は進行度に応じて異なる.胃癌治療ガイドライン(2010年版)に沿って行う.
- 胃粘膜の萎縮性変化に基づいて胃癌の高危険度群を把握することが可能になってきた.
- 近年,H. pylori 除菌による発癌予防が注目されている.
診断
上部消化管内視鏡検査による存在診断,生検による組織診断が必須である.治療方針決定のためには胃癌の深達度,組織型,リンパ節転移や遠隔転移の有無などの評価が重要であり,通常・色素内視鏡に加え,NBI 拡大内視鏡,超音波内視鏡,CT による精査が必要である.また,広範な4 型胃癌など胃癌の全体像を把握するためにはX 線造影検査が有用である.近年普及しているNBI 拡大内視鏡で粘膜模様と血管構造を詳細に観察することで癌と非癌の鑑別が可能であり,癌の場合にはその組織型を推測することも可能である.