胆嚢ポリープ(胆嚢隆起性病変)
gallblader polyp
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「臨床医マニュアル 第5版」 編集:臨床医マニュアル編集委員会
Copyright:(c) Ishiyaku Publishers, Inc., 2016.
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Clinical Chart
診断
- ①消化器症状:悪心・嘔吐,右季肋部痛・不快感,黄疸などをチェックする.
- ②腹部エコー(図1):最も鋭敏.有茎性か否か,表面は平滑か否か,サイズ,エコーレベルなどから良性か悪性かの判断をする.
- ③X 線 CT:鋭敏さではエコーに劣るが,dynamic 撮影により,良悪の鑑別に役立つ.
- ④超音波内視鏡(EUS):胆嚢隆起性病変の診断上最も高い診断能を有する.EUS の適応を表1に示す.
- ⑤血液検査:胆嚢隆起性病変に特異的な血液検査はない.CEA,CA19-9 を含む,末梢血・血液生化学検査をしておく.
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図1 胆嚢小隆起性病変の型別分類 (土屋分類)
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表1 胆嚢隆起性病変における超音波内視鏡(EUS)の適応
1 高輝度の集合像を呈さず実質様エコーを示す隆起性病変
2 広基性が疑われる隆起性病変
3 低エコーに描出される隆起性病変
4 サイズが 10 mm 以上の隆起性病変
5 壁肥厚(限局性低隆起)様の隆起性病変
6 腹部エコーにて観察不十分な症例