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抗EBNA抗体

抗EBNA抗体

別名 EBNA抗体

臨床的意義

  • 本検査は,発熱,咽頭痛および肝機能障害などの症状でEBウイルス感染症が疑われるとき,またはEBウイルス関連腫瘍を疑うときに行われる.
  • 臨床場面では次のような指標として利用される.
    1. 伝染性単核症:思春期以降の若年者の初感染によって起こる良性疾患.急性期では抗EBNA抗体陰性で抗VCA抗体陽性となり,抗VCA IgM抗体の検出とともに伝染性単核症の確定診断となる.
    2. EBウイルス関連疾患における抗EBNA抗体とその他のEBウイルス抗原に対する抗体との関係を表6-7に示す.
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基準値・異常値

基準範囲
抗EBNA抗体:未感染者は10倍未満,既感染者(大部分の健康成人)は10倍以上
異常値を呈する場合

B細胞性日和見リンパ腫、  EBウイルス関連血球貪食症候群、  伝染性単核症急性期、  慢性活動性EBウイルス感染症

抗VCA抗体が陽性でありながら10倍程度の陽性または陰性である場合:伝染性単核症急性期,慢性活動性EBウイルス感染症,EBウイルス関連血球貪食症候群,B細胞性日和見リンパ腫

( 小林 了 )
臨床検査項目辞典

「最新 臨床検査項目辞典」は、医歯薬出版株式会社から許諾を受けて、書籍版より一部の項目を抜粋のうえ当社が転載しているものです。全項目が掲載されている書籍版については、医歯薬出版株式会社にお問合わせください。転載情報の著作権は医歯薬出版株式会社に帰属します。

「最新 臨床検査項目辞典」
監修:櫻林郁之介・熊坂一成
Copyright:(c) Ishiyaku Publishers, inc., 2008.

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