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性ホルモン結合グロブリン

性ホルモン結合グロブリン

略称 SHBG

臨床的意義

性ステロイドホルモンの生物学的作用を評価するために,総ホルモン値とともに測定することが有用な場合がある.たとえば,多毛症の一部症例では,SHBGが低いため,遊離テストステロンが増加することがその病態と考えられ,抗アンドロゲン作用を有するゲスタゲンとエストロゲンの合剤の投与がSHBG産生増大を介して有効に作用する.
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基準値・異常値

基準範囲
  • 男性10~55nmol/l(成人)
  • 女性20~100nmol/l(成人)
変動要因
高値

肝硬変、  甲状腺機能亢進症、  神経性食欲不振症、  性腺機能低下症、  精巣性女性化症候群、  妊娠、  絨毛性疾患

性腺機能低下症,精巣性女性化症候群,絨毛性疾患,肝硬変甲状腺機能亢進症,妊娠,神経性食欲不振

低値

Cushing症候群、  ネフローゼ症候群、  家族性低SHBG症候群、  急性間欠性ポルフィリン症、  先端巨大症、  多のう胞性卵巣症候群(PCOS)、  多毛症、  粘液水腫、  肥満症

多毛症,急性間欠性ポルフィリン症,粘液水腫,先端巨大症,Cushing症候群,肥満症,ネフローゼ症候群,家族性低SHBG症候群,多のう胞性卵巣症候群(PCOS)

変動要因
妊娠の可能性,エストロゲン製剤使用の可能性などを否定する.
( 石原 理 )
臨床検査項目辞典

「最新 臨床検査項目辞典」は、医歯薬出版株式会社から許諾を受けて、書籍版より一部の項目を抜粋のうえ当社が転載しているものです。全項目が掲載されている書籍版については、医歯薬出版株式会社にお問合わせください。転載情報の著作権は医歯薬出版株式会社に帰属します。

「最新 臨床検査項目辞典」
監修:櫻林郁之介・熊坂一成
Copyright:(c) Ishiyaku Publishers, inc., 2008.

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