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医師のフィロソフィー
宮田 俊男 先生

 宮田先生は代々木で50年以上診療を続けていた診療所を引き継ぎ、2013年、新たにみいクリニック代々木として開業されました。都心に位置するこの近辺には住宅街のみならず企業オフィスも多数あり、会社に勤める方が診療のために来院されます。また、住宅街では家族で長年住んでいる方々も多く、子どもから高齢者まで幅広い患者さんに対応しています。クリニックでは内科・小児科・皮膚科・診療内科を標榜し、オンライン診療なども組み合わせて診療に当たっています。地元密着型のプライマリケアを心がけている宮田先生に医療に対する哲学について話をお聞きしました。

家族全員を診療することがコンセプト

家族全員を診療することがコンセプト

 私はこの地域のお子さんからご高齢の方まで、家族全てを診療するというコンセプトで医療を行っています。都心にあり、産業医としても活動しているので、当クリニックには近隣の職場で体調不良になった患者さんも来院します。しかし、一方で地元には高齢の患者さんや緩和ケアを必要とされる患者さんもおり、大きな医療施設と連携して在宅医療にも取り組んでいます。
会社員の患者さんは有給休暇を取ってフレキシブルに来院するケースも多いので、予約優先という形で予約システムを導入しています。以前はいきなり来院される患者さんが多かったのですが、予約システムを導入してからはこれを利用する患者さんが増えました。
 当院が近隣の方々に知られるようになったのは、新型コロナウイルスの感染が拡大した時期です。感染拡大が進行しつつあった時、開業医が積極的にPCR検査に取り組んでくれないと言われたことがありました。そこで当院は駐車場にテントを設置し、率先してPCR検査を行うことにしたのです。新型コロナウイルス感染症に対する補助金が交付される前のことでした。これが地域の皆さんに知られることとなり、たくさんの人達が来院されるようになりました。

患者さんの要望に迅速な検査結果で応える

患者さんの要望に迅速な検査結果で応える

 新型コロナウイルス感染症により、クリニックの診療方法もかなり様変わりしました。以前は、その場で検査結果を出すということについて、患者さんはそれほど気に掛けていませんでしたが、今では検査結果を早く知りたいという方が増えました。
 例えば、入院が必要な場合、週末に旅行を組んでいたならキャンセルしなければなりません。また、お子さんの学校行事の参加にも影響が出てきます。患者さんは早く結果を知りたいと思うようになりました。
 さらに当クリニックの役割の1つに大規模医療施設との医療連携があります。当クリニックは土曜日午後、日曜日が休診のため、金曜日、土曜日午前に来院された患者さんへの判断は非常に重要なものとなります。検査を外の施設に依頼すると、結果を見て対応できるのが月曜日になってしまう可能性があるので、なるべくその日中に院内で検査結果を出すようにしています。
 当院にはオンライン診療を組み合わせる患者さんもいらっしゃいます。新型コロナウイルス感染症の流行が拡大していた時は、患者さんの2割がオンライン診療でした。現在は約1割をオンライン診療で対応しています。都心の高齢者はデジタル技術に対応できる方が多く、在宅医療の患者さんの家族はLINEで症状の写真を送ってきます。これはオンライン診療には入らないのですが、在宅医療は24時間365日での契約なので、その範囲で行っています。
 みいクリニックのオンライン診療の方法は既に確立しており、東京だけではなく大阪のクリニックにおいても行っています。このように次世代型のクリニック経営として、今後もDXに取り組み、他の土地にも少しずつ広げていきたいと思っています。

(2024年05月公開)

宮田 俊男 先生 ご略歴

BIOGRAPHY
医療法人社団DEN<br>みいクリニック代々木

医療法人社団DEN
みいクリニック代々木

〒151-0051 東京都渋谷区千駄ヶ谷5-21-14 バリューHRビル2階
TEL:03-6276-5385
FAX:03-6276-5382