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熱性痙攣

別名 febrile convulsion

疾患スピード検索で表示している情報は、以下の書籍に基づきます。

臨床医マニュアル

「臨床医マニュアル 第5版」は、医歯薬出版株式会社から許諾を受けて、書籍版より一部(各疾患「Clinical Chart」および「臨床検査に関する1項目」)を抜粋のうえ当社が転載しているものです。転載情報の著作権は,他に出典の明示があるものを除き,医歯薬出版株式会社に帰属します。

「臨床医マニュアル 第5版」 編集:臨床医マニュアル編集委員会
Copyright:(c) Ishiyaku Publishers, Inc., 2016.


詳細な情報は「臨床医マニュアル第5版」でご確認ください。 (リンク先:http://www.ishiyaku.co.jp/search/details.aspx?bookcode=731690

Clinical Chart

  1. 1.単純型か複雑型かの鑑別が大切である.複雑型熱性痙攣とは,①発作が 10 分以上続いている,②24 時間以内に発作を繰り返す,③部分発作または左右非対称な発作,④発作に加え意識障害や麻痺を伴う,のいずれか 1 つ以上を認めるもので,発熱の原因検索も含めた緊急対応が必要である.
  2. 2.臨床上の問題点
    1. ①今後も繰り返す恐れがある(再発率 30~50%).
    2. ②熱性痙攣は発熱の初期(熱の上がり始め)に多い.
    3. ③熱性痙攣からてんかんへの移行は約 3%にみられるが,完全に熱性痙攣を予防したとしてもてんかんの発症を防げるかどうかは不明である.一般にてんかんの発病率は 0.5~1.0%である.
    4. ④7 歳以上であれば,熱に伴う痙攣であっても熱性痙攣とはいわず,その原因を調べるべきである.

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検査

①脳波:痙攣後2~3 日は後頭部を中心とした徐波化を起こすことが知られており,5 日以上持続することもある.したがって,てんかんとの鑑別のために脳波をとる場合は,少なくとも痙攣後1 週間以上はあける必要がある.
②単純型熱性痙攣でなければ,髄膜炎,頭蓋内病変,代謝異常などを疑って,血液検査,髄液検査,頭部CT,MRI などを実施する.
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