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ウィルソン病

別名 Wilson's disease

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臨床医マニュアル

「臨床医マニュアル 第5版」は、医歯薬出版株式会社から許諾を受けて、書籍版より一部(各疾患「Clinical Chart」および「臨床検査に関する1項目」)を抜粋のうえ当社が転載しているものです。転載情報の著作権は,他に出典の明示があるものを除き,医歯薬出版株式会社に帰属します。

「臨床医マニュアル 第5版」 編集:臨床医マニュアル編集委員会
Copyright:(c) Ishiyaku Publishers, Inc., 2016.


詳細な情報は「臨床医マニュアル第5版」でご確認ください。 (リンク先:http://www.ishiyaku.co.jp/search/details.aspx?bookcode=731690

Clinical Chart

  1. 代謝異常を生じる常染色体性劣性形式の遺伝性疾患である.脳と肝臓などにが蓄積し肝障害と中枢神経障害を生じる
  2. 神経症状は振戦,舞踏病様運動,パーキンソニズム,痙攣,精神症状など多彩である.肝障害には肝炎,肝硬変,劇症肝炎がある.角膜の Kayser-Fleischer ring が特徴的である.
  3. 臨床所見,頭部 MRI,血清低値,血清セルロプラスミン低値,尿中排泄増加により診断する.
  4. 早期に診断し,キレート剤,亜鉛製剤による治療を行う.重症例では肝移植が考慮される.
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検査

 血清の低値,血清セルロプラスミンの低値(20 mg/dL 以下),24 時間の尿中排泄量の高値(100μ g/日以上,1.5μg/kg/日以上,または 0.2μg/mg creatinine 以上)を認めることが多い.これらで異常を認めない場合は肝生検により肝組織の含量の増加(200μg/湿重量以上,または 250μg/乾燥重量以上)の有無と肝障害の組織像を検索する.画像検査では,頭部 MRI にて線条体,淡蒼球,視床,脳幹に対称性のT2高信号,T1 低信号の病巣を認める.中脳レベルでは T2 協調画像でジャイアントパンダの顔徴候と呼ばれる特有の所見を認める.ATP7Bの遺伝子解析で両方の対立遺伝子に変異が認められた場合は本症と診断する.
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