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カリクレイン(尿)

カリクレイン(尿)

臨床的意義

  • 尿中カリクレインは,腎血行動態,水・電解質代謝,高血圧の成因・病態研究に有用である.
  • 尿中カリクレインは,原発性アルドステロン症やBartter症候群で高値を示すことより,アルドステロンカリクレイン産生に作用すると推定される.
  • 本態性高血圧,特に低レニン性高血圧では異常低値を示すものが多い.慢性糸球体腎炎では腎機能障害の強い例で低値を示す.悪性高血圧や腎移植例ではほぼ全例で異常低値を示す.
  • カリクレイン・キニン系の異常を鑑別する検査には,ほかに血漿プレカリクレイン,血漿キニノゲン,血中キニン測定がある.
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基準値・異常値

基準範囲
0.3~7.9U/l
高値

原発性アルドステロン症

原発性アルドステロン

低値

本態性高血圧

本態性高血圧

( 磯部和正 )
臨床検査項目辞典

「最新 臨床検査項目辞典」は、医歯薬出版株式会社から許諾を受けて、書籍版より一部の項目を抜粋のうえ当社が転載しているものです。全項目が掲載されている書籍版については、医歯薬出版株式会社にお問合わせください。転載情報の著作権は医歯薬出版株式会社に帰属します。

「最新 臨床検査項目辞典」
監修:櫻林郁之介・熊坂一成
Copyright:(c) Ishiyaku Publishers, inc., 2008.

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