リン代謝異常
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「臨床医マニュアル 第5版」は、医歯薬出版株式会社から許諾を受けて、書籍版より一部(各疾患「Clinical Chart」および「臨床検査に関する1項目」)を抜粋のうえ当社が転載しているものです。転載情報の著作権は,他に出典の明示があるものを除き,医歯薬出版株式会社に帰属します。
「臨床医マニュアル 第5版」 編集:臨床医マニュアル編集委員会
Copyright:(c) Ishiyaku Publishers, Inc., 2016.
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Clinical Chart
●高リン血症(hyperphosphatemia)
●低リン血症(hypophosphatemia)
- 血清リン値が5 mg/dL以上.
- ほとんどの場合,腎不全患者に発症する.
- 腎不全患者では,血管石灰化と二次性副甲状腺機能亢進の予防のためにリンのコントロールが必要となる.
●低リン血症(hypophosphatemia)
- 血清リン値が2.5 mg/dL以下.
- 臨床症状は骨格筋や平滑筋の症状がメインとなる(筋力低下,呼吸不全,イレウスなど).
- 寝たきり患者などでは低リン血症が種々の悪化因子となっている場合が多く,必ず定期的に測定すること.
- 治療は,血清リン値が2 mg/dL以下になれば行う.