性器の感染症:帯下・陰部掻痒感
leukorrhea, pruritus vulvae
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「臨床医マニュアル 第5版」 編集:臨床医マニュアル編集委員会
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Clinical Chart
- 茶色帯下は不正出血と考え,非感染性帯下の場合と併せて,癌検診もかねて婦人科へ紹介する.
- 難治性カンジダ症は糖尿病も考慮する.
- STD(性感染症)の原因を性行為のみにしないこと.夫婦間に問題が生じ,家庭不和の原因となることがある(プール,サウナ,脱衣所,タオル,公衆浴場なども原因になりうる).
- 尿沈渣にてカンジダ,トリコモナスなどと診断された場合は婦人科受診を勧める(必ずしも現在感染しているわけではないこともあるので説明は慎重に行う).
- 婦人科へ紹介する前に(検体の採取前に)洗浄しないこと.
- STD の場合は,パートナーの検査,治療も原則として必要である.
- 右季肋部痛においてクラミジア感染による肝周囲炎(Fitz-Hugh-Curtis 症候群)を忘れてはいけない.急性胆嚢炎と診断されていることも多い.
- 寝たきりやそれに近い高齢者の帯下の多くは非特異性腟炎である.