慢性副鼻腔炎
chronic sinusitis
疾患スピード検索で表示している情報は、以下の書籍に基づきます。
「臨床医マニュアル 第5版」は、医歯薬出版株式会社から許諾を受けて、書籍版より一部(各疾患「Clinical Chart」および「臨床検査に関する1項目」)を抜粋のうえ当社が転載しているものです。転載情報の著作権は,他に出典の明示があるものを除き,医歯薬出版株式会社に帰属します。
「臨床医マニュアル 第5版」 編集:臨床医マニュアル編集委員会
Copyright:(c) Ishiyaku Publishers, Inc., 2016.
詳細な情報は「臨床医マニュアル第5版」でご確認ください。
(リンク先:http://www.ishiyaku.co.jp/search/details.aspx?bookcode=731690)
Clinical Chart
- 慢性副鼻腔炎は,副鼻腔の炎症により,3カ月以上鼻閉,鼻漏,後鼻漏,咳嗽といった呼吸器症状が持続するものである.
- 症状は粘液膿性鼻漏,後鼻漏,鼻閉,頭重感,嗅覚障害などであるが,成人の場合,後鼻漏が最も消失しにくい.
- 中高年では血性悪臭性鼻漏,頬部腫脹,頬部痛などを伴う上顎癌を見落とさないことが重要である.副鼻腔気管支症候群など全身との関連症候にも注意が必要.
- 治療は保存的治療が基本であるが,病変が高度で症状が長期化しているものは積極的に手術を行う.
- 喘息を高率に合併し,好酸球浸潤が優位で,鼻茸,粘調な鼻汁,嗅覚障害,末梢血好酸球の増加などを伴う難治性の副鼻腔炎として,好酸球性鼻副鼻腔炎が注目されている.