急性鼻副鼻腔炎
acute rhinosinusitis
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「臨床医マニュアル 第5版」 編集:臨床医マニュアル編集委員会
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Clinical Chart
- 急性鼻副鼻腔炎とは,「急性に発症し,発症から4週間以内の鼻副鼻腔の感染症で,鼻閉,鼻漏,後鼻漏,咳嗽といった呼吸器症状を呈し,頭痛,頬部痛,顔面圧迫感などを伴う疾患」である.
- ウイルス感染が発端となることが多いが,数日後には細菌感染に移行する場合が多い.主要起炎菌はインフルエンザ菌,肺炎球菌の2菌種である.
- 治療は,鼻漏の量,顔面痛/前頭部痛の程度,鼻汁や後鼻漏の性状・量などの臨床症状および鼻腔所見で重症度を評価し,適切な抗菌薬を使用することである.
- 眼窩内合併症,頭蓋内合併症などの合併症が疑われる場合は,失明や致死的になる症例もあるため,迅速に耳鼻科に紹介する.