関節痛
arthralgia
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「臨床医マニュアル 第5版」 編集:臨床医マニュアル編集委員会
Copyright:(c) Ishiyaku Publishers, Inc., 2016.
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Clinical Chart
- 関節痛の診断を進める際,炎症の有無,発症の経過,単関節の症状か多関節の症状なのかにまず注目する.
- 関節に腫脹,発赤,熱感,強い圧痛などの所見があれば関節炎と考える.関節炎の鑑別上重要な疾患は,関節リウマチおよび類縁疾患,結晶誘発性関節炎(痛風・偽痛風),感染性関節炎など.
- 炎症を伴わない関節痛では,退行性変性による変形性関節症の頻度が高い.膝関節,股関節,手指 DIP(遠位指節間)関節,母指 CM(手根中手)関節に多くみられる.
診断
- ①問診
- ① 年齢,性別,家族歴(リウマチ性疾患,自己免疫性疾患など),既往歴,投薬歴(ステロイドなど),外傷歴.
- ② 症状の経過は急性か慢性か.
- ③ 単関節罹患か,多関節罹患か.症状は左右対称か.
- ④ 関節症状:朝のこわばりの有無.自発痛か,運動時痛か.運動により症状の改善・増悪があるか.痛みは間欠的か持続的か.夜間痛の有無.
- ① 年齢,性別,家族歴(リウマチ性疾患,自己免疫性疾患など),既往歴,投薬歴(ステロイドなど),外傷歴.
- ②診察
- ① 関節所見:熱感,発赤,腫脹,関節水腫,変形,動揺性,可動域制限,轢音.
- ② 関節外所見:発熱,体重減少,皮疹,粘膜病変,呼吸器症状.
- ① 関節所見:熱感,発赤,腫脹,関節水腫,変形,動揺性,可動域制限,轢音.
- ③検査
- ① 血液検査:血算,赤沈,CRP,抗核抗体,RF,抗CCP 抗体,MMP-3,UA,CPK,腎機能,肝機能.
- ② 関節液検査:外観,粘稠度,細胞数(WBC 5 万/μL 以上だと化膿性関節炎を疑う),結晶分析,グラム染色,細菌培養検査.
- ③ 画像検査:単純Xp,単純MRI.
- ① 血液検査:血算,赤沈,CRP,抗核抗体,RF,抗CCP 抗体,MMP-3,UA,CPK,腎機能,肝機能.