急性脳炎・急性脳症
acute encephalitis/encephalopathy
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「臨床医マニュアル 第5版」は、医歯薬出版株式会社から許諾を受けて、書籍版より一部(各疾患「Clinical Chart」および「臨床検査に関する1項目」)を抜粋のうえ当社が転載しているものです。転載情報の著作権は,他に出典の明示があるものを除き,医歯薬出版株式会社に帰属します。
「臨床医マニュアル 第5版」 編集:臨床医マニュアル編集委員会
Copyright:(c) Ishiyaku Publishers, Inc., 2016.
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Clinical Chart
- 小児における痙攣重積・意識障害の遷延を見たら,まず急性脳炎・急性脳症(および細菌性髄膜炎など)を疑う.
・低血糖や電解質異常などは否定しておく
・二峰性の経過や亜急性の経過をたどる場合や,非特異的な神経症状のみを主訴とする場合もある - バイタルサインのチェック,気道(A)・呼吸(B)・循環(C)の確保を行いつつ,痙攣処置・治療・原因検索を行う.
・抗痙攣薬
・抗ウイルス薬,ステロイド・パルス療法,免疫グロブリン大量療法など
・髄液検査,血液検査,画像検査(脳 CT/MRI,脳波検査)など - 痙攣重積状態,意識障害の遷延する症例などはその後の全身管理・特殊治療の適応も考え早急に三次救急施設へ搬送する.
- ICU などでの全身管理を行う.
- 診断後 7 日以内に最寄りの保健所へ届ける.
- 急性期管理の後リハビリや在宅医療など後遺症の程度に合わせた対応が必要である.