神経因性膀胱/神経因性下部尿路機能障害
NB/NLUTD
neurogenic bladder/neurogenic lower urinary tract dysfunction
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「臨床医マニュアル 第5版」 編集:臨床医マニュアル編集委員会
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Clinical Chart
- 神経因性膀胱（NB）とは神経疾患に起因する下部尿路（膀胱・尿道）の機能障害の総称である．
- NB の治療の目標は，①腎機能廃絶の防止，②低圧排尿・低圧蓄尿，③尿路感染症の防止（膀胱尿管逆流を認めない），④下部尿路症状のコントロール，⑤患者の社会的状況に合わせた尿路管理の選択（QOL），が重要である．
- 薬物療法を行っても残尿が100 mL以上残るような症例では，積極的に間欠的自己導尿を取り入れることが大事である（自己導尿教室 http://www.dounyou.net/）．
診断
排尿障害が蓄尿症状か排出症状かもしくは両者の混在に分けられる．診断のポイントとしては，①自覚症状の有無，②ADL，麻痺，失語，高次脳機能障害などの原因疾患の神経障害の把握・評価，③残尿測定，④尿検査，⑤直腸診，会陰部知覚，球海綿体反射の有無，⑥エコー検査（腎・前立腺・膀胱の形態）を行う．より専門的には尿道・膀胱鏡検査，尿流動態検査（pressureflow study）を行って下部尿路機能障害の程度を判断する．
