大腸ポリープ
colorectal polyps
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「臨床医マニュアル 第5版」 編集:臨床医マニュアル編集委員会
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Clinical Chart
診断・検査・症状
- ①便潜血反応陽性指摘後,2 次検査の下部消化管内視鏡にて発見されることが多いが,便潜血陽性者の約半数は異常なし.
- ②大きなポリープであれば,下血などで発見されることもあるが,通常は無症状.
- ③小ポリープが,腸管の屈曲部やヒダ裏面にあると指摘が困難な場合があり,注意深い観察が必要である.特に RS 移行部,SD 移行部,脾彎曲部,横行結腸中部,肝彎曲部,回盲弁下唇は死角になりやすい.
- ④ポリープが確認された場合,表面の pit pattern の観察により,正常,過形成,腺腫,癌の鑑別がある程度可能である.
- ⑤大腸内視鏡検査の大腸腫瘍に対する感度は大腸癌および径 1 cm 異常の腺腫を対象とした場合は 79~100%.径 1 cm未満の腺腫を対象とした場合は75~85%である.