大腸癌
colon cancer
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「臨床医マニュアル 第5版」は、医歯薬出版株式会社から許諾を受けて、書籍版より一部(各疾患「Clinical Chart」および「臨床検査に関する1項目」)を抜粋のうえ当社が転載しているものです。転載情報の著作権は,他に出典の明示があるものを除き,医歯薬出版株式会社に帰属します。
「臨床医マニュアル 第5版」 編集:臨床医マニュアル編集委員会
Copyright:(c) Ishiyaku Publishers, Inc., 2016.
詳細な情報は「臨床医マニュアル第5版」でご確認ください。
(リンク先:http://www.ishiyaku.co.jp/search/details.aspx?bookcode=731690)
Clinical Chart
診断
①症状
早期大腸癌は便潜血陽性などの2次検診として行う下部消化管内視鏡にて指摘されることがほとんどである.早期大腸癌としての症状はないことが多い.進行癌となると腫瘍出血による貧血を認め,さらに進行すると,血便などとともに腫瘍による腸管閉塞症状(腹痛,便通異常)が出現する.最悪の場合,腸閉塞から腸管穿孔となり緊急手術となることもある.
②検査
大腸癌を疑う場合は,下部消化管内視鏡が必須である.非常に進行した場合は腹部 CT にて腫瘍病変を指摘することもできるが,閉塞症状がないかぎり下部消化管内視鏡による腫瘍確認および病理生検が望まれる.また,通常下部内視鏡で挿入困難な場合は,バルーン内視鏡もよい適応となる.
肛門側に近い大腸癌で内視鏡ファイバー通過困難な場合は,腫瘍より口側の病変の有無確認(重複癌)のため PET 撮影を行なうこともある.
また,腫瘍マーカーは CEA,CA19-9 が代表的であるが,必ずしもすべての大腸癌で上昇するわけではない.
早期大腸癌は便潜血陽性などの2次検診として行う下部消化管内視鏡にて指摘されることがほとんどである.早期大腸癌としての症状はないことが多い.進行癌となると腫瘍出血による貧血を認め,さらに進行すると,血便などとともに腫瘍による腸管閉塞症状(腹痛,便通異常)が出現する.最悪の場合,腸閉塞から腸管穿孔となり緊急手術となることもある.
②検査
大腸癌を疑う場合は,下部消化管内視鏡が必須である.非常に進行した場合は腹部 CT にて腫瘍病変を指摘することもできるが,閉塞症状がないかぎり下部消化管内視鏡による腫瘍確認および病理生検が望まれる.また,通常下部内視鏡で挿入困難な場合は,バルーン内視鏡もよい適応となる.
肛門側に近い大腸癌で内視鏡ファイバー通過困難な場合は,腫瘍より口側の病変の有無確認(重複癌)のため PET 撮影を行なうこともある.
また,腫瘍マーカーは CEA,CA19-9 が代表的であるが,必ずしもすべての大腸癌で上昇するわけではない.