肝障害
liver dysfunction
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「臨床医マニュアル 第5版」は、医歯薬出版株式会社から許諾を受けて、書籍版より一部(各疾患「Clinical Chart」および「臨床検査に関する1項目」)を抜粋のうえ当社が転載しているものです。転載情報の著作権は,他に出典の明示があるものを除き,医歯薬出版株式会社に帰属します。
「臨床医マニュアル 第5版」 編集:臨床医マニュアル編集委員会
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Clinical Chart
検査
- ①血算では,とくに慢性肝疾患における血小板減少をチェックする.生化学検査では,AST,ALT,LDH (必要ならアイソザイムも),LAP,ALP,γ-GTP,アミラーゼ,T-Bil,D-Bil,CPK(必要ならアイソザイムも),TP,蛋白分画(Alb,γ-glb)などをチェックする.
- ②腹部エコー・CT
- ③凝固系のチェック.プロトロンビン活性の低下の有無を確認.PT 活性 40%未満(INR では 1.5 以上)は劇症肝炎・LOHF(late onset hepatic failure)なども念頭に置く.
- ④腫瘍マーカーのチェック.必要に応じて,AFP, PIVKAⅡ,CA19-9,CEA など.
- ⑤肝生検(and/or 腹腔鏡)
- ①診断確定に有用であるが,必要性があるかを十分検討する.
- ②血液疾患で出血傾向がある患者や,心疾患などで抗凝固療法を受けている患者は禁忌である.