『弊社は検査機器・試薬メーカーでありまして、検査を受託することが出来ません。弊社プライマリケアサイトのスピード検索におきましては、
医歯薬出版株式会社からの許諾を受けて「臨床検査項目辞典」の情報を一部転載させていただいております。』
各検査項目がどのような目的で用いられているかを示します。
- 中枢神経系におけるドパミン作動性ニューロンの活動の状況,特にドパミンの生合成,代謝の過程を反映すると考えられることから,ドパミン作動性ニューロンが関与すると考えられる中枢神経疾患,精神神経疾患の診断,治療効果の判定などに用いられる.
- ドパミンおよびその中間代謝産物である3,4-ジヒドロキシフェニル酢酸(DOPAC)濃度とともに中枢神経系ドパミン作動性ニューロンの活動度の指標として用いられるが,これらの中では最も広く検討されている検査である.
- 髄液腔内においてHVA濃度の頭尾勾配の存在(脳室内で高値)が知られているため,腰椎穿刺による検体採取時には採取分画を考慮に入れた測定値の評価が必要である.通常,髄液中のHVAは大部分脳由来であることから,脊髄クモ膜下腔の閉塞のある症例では,腰椎穿刺によって採取した髄液中のHVAが異常低値を示す可能性がある.
- 年齢による変化の報告も複数みられるが,傾向は一定していない.比較対照群の設定には注意を要する.
基準値・異常値
不特定多数の正常と思われる個体から統計的に得られた平均値。 |
施設により異なり,確立された値はない
(参考:1~73ng/ml) |
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高値 |
薬剤投与(l-Dopa,クロルプロマジン,フルフェナジン,プロベネシドなど) |
低値 |
Alzheimer型認知症、 Huntington病、 Parkinson病、 加齢、 統合失調症、 薬剤投与
Parkinson病,Alzheimer型認知症,Huntington病,統合失調症(特に脳室拡大例),薬剤投与(ブロモクリプチンなど),加齢 |
次に必要な検査 |
( 渡邊 卓 )