医師 宮田俊男に学ぶ「知っトク!診療所経営のあれこれ」

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地域医療
過疎地域における医療の持続可能性とは ①日本の医療の現状と課題

地域医療

2026.05.07

過疎地域における医療の持続可能性とは
①日本の医療の現状と課題

著者宮田俊男

TOSHIO MIYATA MD Ph.D.

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医療機関の後継者問題

病院やクリニックの経営者が、自分の子どもを医学部に進学させたにもかかわらず、後を継いでもらえないケースが少なくありません。近年、こうした後継者問題がクローズアップされています。渋谷区で50年続いた診療所も跡継ぎがないというので、10年前に私が引き継ぎました。以前は伊村診療所という名称でしたが、宮田の「み」と伊村の「い」を取って「みいクリニック」と名付けました。2022年、大阪の箕面市にも「みいクリニック」を設立し、現在、東京と大阪の2カ所で活動しています。

総合診療医は日本が遅れている医療政策の一つです。ある他の先進国では医師全体の2割から3割が総合診療医と言われていますが、日本はまだ1割もおりません。現在、日本は国を挙げて総合診療医を育成しようとしていますが、そうした医師が一から開業しようとしても十分なノウハウを持っていないのが現状です。跡継ぎがいない地域は、そんな若い世代の総合診療医に引き継いでいただき、地域医療を継続してもらう、そうしたモデルを作りたいと思っていました。

日本の医療制度

日本の医療は3割負担、フリーアクセスでどこでも受診していいことになっています。しかし、医療費の3割分だけ先に受け取るという日本の仕組みは、医療機関側からすると経営的に非常に厳しいものです。7割分あるいは高額医療費制度に関わるお金は、後で健康保険組合から入ってくるため、収支にタイムラグが出るのです。そのため手元のキャッシュが足りなくなる場合があります。いわゆる黒字倒産です。特に高度医療となると薬が1億円近くするものもあるので、大変です。

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