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「臨床医マニュアル 第5版」は、医歯薬出版株式会社から許諾を受けて、書籍版より一部(各疾患「Clinical Chart」および「臨床検査に関する1項目」)を抜粋のうえ当社が転載しているものです。転載情報の著作権は,他に出典の明示があるものを除き,医歯薬出版株式会社に帰属します。
「臨床医マニュアル 第5版」 編集:臨床医マニュアル編集委員会
Copyright:(c) Ishiyaku Publishers, Inc., 2016.
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Clinical Chart
- 小学校 1 年生,中学校 1 年生,高校 1 年生全員に省略心電図・心音図検診が行われている.
- 二次検診ではまず心臓突然死を起こす疾患を見逃さないことが大事である.
- 心電図異常が見つかった場合,胸部 Xp,心エコー検査にて基礎疾患の有無を確認する.不整脈についてはホルター心電図,負荷心電図による評価が必要である.
- 先天性心疾患,治療が必要な不整脈は専門医への受診を薦める.
- 発見された不整脈は管理基準に基づいて follow していく.
学校突然死の状況
①学校管理下での児童・生徒の死亡は年間70 例程度で半数が突然死,その中で心疾患は50~60%を占める.心臓突然死を減らすことを目指して学校心臓病検診に心電図,心音図が取り入れられた.現在は小学校,中学校,高校の1 年生に全員省略心電図・心音図検診が行われている.
②突然死の原因となった心疾患は,事前にわかっていたものと死後に判明したものがほぼ半数ずつである.先天性心疾患では冠動脈異常,ファロー四徴症術後などが多い.心筋疾患の割合は高く
肥大型心筋症,
拡張型心筋症,
心筋炎がある.不整脈ではQT延長症候群,WPW 症候群,心室性頻拍などの報告が多い.