ズダンブラックB染色
ズダンブラックB染色
| 別名 | SBB染色，脂肪染色（fat stain） |
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臨床的意義
- 本検査は，未治療骨髄塗抹標本による急性白血病の分類のために用いられる．
- 急性骨髄性白血病はペルオキシダーゼ染色所見とほぼ同様であるが，一般にペルオキシダーゼより強く染まり，感度が高い．
- 急性白血病のFAB分類では，未治療骨髄塗抹標本で芽球の3％以上がペルオキシダーゼあるいはSBB染色陽性の場合，急性骨髄性白血病（AML）とし，3％未満の場合は急性リンパ性白血病（ALL）としている．
- 普通染色上，ALLでありながら，SBB陽性細胞が3％以上みられる場合はリンパ球系と顆粒球系の混合性白血病の可能性があり，細胞表面マーカーで確認する．
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基準値・異常値
- 異常値を呈する場合
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M7（巨核球性白血病）、 SBB陰性AML、 SBB陽性急性リンパ性白血病、 急性骨髄性白血病（AML）、 慢性リンパ性白血病（CLL）
- 骨髄の芽球の陽性率3％以上：急性骨髄性白血病（AML），まれにSBB陽性急性リンパ性白血病（ALL）
- 骨髄の芽球の陽性率3％以下：ALL，慢性リンパ性白血病（CLL），SBB陰性AML，M7（巨核球性白血病）
- 次に必要な検査
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AMLとALLの鑑別のための特殊染色としてわが国では，SBBよりペルオキシダーゼ染色が汎用されている．SBBまたはペルオキシダーゼ染色の結果，ALLが疑われる場合はPAS染色，AMLが疑われる場合はエステラーゼ染色などを追加する．さらに末梢または骨髄中の芽球の表面マーカー，染色体分析，必要に応じ遺伝子検査を行い診断を確定する．
（ 桑島 実 ）
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