総脂質
総脂質
略称 | TL |
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臨床的意義
総脂質の測定は,酵素法などの開発により,コレステロールやトリグリセリドなど,各脂質成分を個別に特異的に測定できるようになった現在,その意義は薄れてきているが,脂質代謝を総括的に評価する目的で検査される.
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基準値・異常値
- 基準範囲
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390~720mg/dl
変動要因 - 高値
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ネフローゼ症候群、 急性・慢性肝炎、 原発性胆汁性肝硬変、 高脂血症、 糖尿病、 動脈硬化症
高脂血症,糖尿病,動脈硬化症,ネフローゼ症候群,原発性胆汁性肝硬変,急性・慢性肝炎
次に必要な検査
血清脂質値の個別測定や疑われる原疾患の検索.
- 低値
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家族性無ないし低β-リポ蛋白血症、 肝硬変・慢性肝炎、 劇症肝炎、 甲状腺機能亢進症
劇症肝炎,甲状腺機能亢進症,肝硬変・慢性肝炎,家族性無ないし低β-リポ蛋白血症
次に必要な検査
血清脂質値の個別測定や疑われる原疾患の検索.
- 変動要因
- 食事や飲酒などの影響を強く受けるので,前処置を厳格に行い,再検査する.
( 石井周一 )
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