クロール(髄液)
クロール(髄液)
別名 | 塩素(髄液),クロールイオン(髄液),Cl(髄液) |
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臨床的意義
以下のとき本検査を行う.
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基準値・異常値
- 基準範囲
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120~130mEq/l
変動要因 - 低値
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急性細菌性髄膜炎、 急性腎不全、 繰り返しの嘔吐、 結核性髄膜炎、 髄腔内腫瘍、 多発性神経炎、 頭部外傷、 副腎皮質機能不全、 無菌性髄膜炎
- 低値
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臨床的には低値のみが問題となる.
- 高度減少:結核性髄膜炎(100mEq/l以下になることもまれでない)
- 軽度減少:急性細菌性髄膜炎,髄腔内腫瘍,低Cl血症のとき(繰り返しの嘔吐,急性腎不全,副腎皮質機能不全など),頭部外傷
- 軽度減少~基準範囲内:無菌性髄膜炎,多発性神経炎
次に必要な検査
髄液Cl値に低下をみたとき,髄液蛋白量の増加を確認し,ついで髄液結核菌の証明が要求される.塗抹染色(グラム染色,抗酸菌染色)を行うが,結核性髄膜炎であっても陰性のことがあり(特にフィブリン析出を伴う例ではこれに包蔵され検出しにくい),必ず培養検査を行う.結核菌は最近ではDNAプローブ法やPCRによる迅速診断も可能である.原発巣(肺結核が多い,再発例を含む)の検索も重要である.
- 変動要因
( 伊藤機一 )
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