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プリミドン

プリミドン

略称 PRM

臨床的意義

  • 薬理効果は脳内濃度に依存し,その濃度は血中濃度と平衡関係にあるため,血中濃度測定は重要である.
  • 一般的に,血中薬物濃度を測定することの臨床的意義は【→】「カルバマゼピン」(p.325).
  • プリミドンは肝臓で代謝され,フェノバルビタールを生ずるため同時にフェノバルビタールの測定が望ましい.
副作用
〈濃度依存性〉
〈濃度非依存性〉
  • ときに巨赤芽性貧血,まれに再生不良性貧血.猩紅熱様,麻疹様,中毒疹様発疹などの過敏症状.血清免疫グロブリンの異常,骨軟化症,連用により蛋白尿,ヘマトポルフィリン尿.
適応症
てんかん痙攣発作(強直間代発作,焦点発作),精神運動発作,小型運動発作
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基準値・異常値

基準範囲
有効治療濃度 5~12μg/ml
変動要因
適応症

てんかんの痙攣発作、  小型運動発作、  精神運動発作

変動要因
  • 高値を示す場合の原因:吸収・分布相における測定,過量投与,薬物相互作用(代謝阻害,排泄阻害),生理的変化・病態変化に伴う薬物クリアランスの低下.
  • 低値を示す場合の原因:定常状態にまだ到達していない時点での測定,ノンコンプライアンス,薬物相互作用(酵素誘導,排泄促進),生理的変化・病態変化に伴う薬物クリアランスの上昇.
( 樋口 駿,廣田 豪 )
臨床検査項目辞典

「最新 臨床検査項目辞典」は、医歯薬出版株式会社から許諾を受けて、書籍版より一部の項目を抜粋のうえ当社が転載しているものです。全項目が掲載されている書籍版については、医歯薬出版株式会社にお問合わせください。転載情報の著作権は医歯薬出版株式会社に帰属します。

「最新 臨床検査項目辞典」
監修:櫻林郁之介・熊坂一成
Copyright:(c) Ishiyaku Publishers, inc., 2008.

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