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アプリンジン

アプリンジン

別名 塩酸アプリンジン

臨床的意義

  • アプリンジンの副作用として,振戦などがよくみられ,投与量が多いほど高頻度であるが,血中濃度とは必ずしも一致せず,投与量と血中濃度は非直線関係を示すと報告されている.
  • アプリンジンの血中濃度を測定し,その結果に基づき当該薬剤の投与量を精密に管理した場合に特定薬剤治療管理料を月1回に限り算定できる.
  • 一般的な血中薬物濃度測定の目的と意義は【→】「ジギトキシン」.
副作用
  • 中毒域は約2.0μg/ml以上とされている.
  • 不整脈作用:まれに心室頻拍(torsades de pointesを含む).
  • 循環器系:ときにPQ・QRS・QT延長,徐脈,胸部不快感,動悸など.
  • 精神神経系(精神神経系の副作用は用量依存性に発現しやすい):振戦,めまい,しびれ感,抑うつ状態,眠気など.
  • 視覚器:視力異常,緑視,複視など.
  • 消化器:悪心,嘔気,嘔吐食欲不振,口渇,腹痛など.
  • その他:AST(GOT),ALT(GPT),γ-GT,ALP,LDの上昇,発疹,そう痒感,無顆粒球症など.高齢者では副作用が発現しやすい.
適応症
頻脈性不整脈(他の抗不整脈薬が使用できないか,または無効の場合)
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基準値・異常値

基準範囲
有効治療濃度 0.25~1.25μg/ml
適応症

頻脈性不整脈

次に必要な検査
今後の検査の進め方
・肝機能障害の有無とその程度.頻回の心電図検査.服薬状況の確認.
( 北村正樹,横田邦信,景山 茂 )
臨床検査項目辞典

「最新 臨床検査項目辞典」は、医歯薬出版株式会社から許諾を受けて、書籍版より一部の項目を抜粋のうえ当社が転載しているものです。全項目が掲載されている書籍版については、医歯薬出版株式会社にお問合わせください。転載情報の著作権は医歯薬出版株式会社に帰属します。

「最新 臨床検査項目辞典」
監修:櫻林郁之介・熊坂一成
Copyright:(c) Ishiyaku Publishers, inc., 2008.

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