原発性糸球体疾患
primary glomerular disease
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「臨床医マニュアル 第5版」は、医歯薬出版株式会社から許諾を受けて、書籍版より一部(各疾患「Clinical Chart」および「臨床検査に関する1項目」)を抜粋のうえ当社が転載しているものです。転載情報の著作権は,他に出典の明示があるものを除き,医歯薬出版株式会社に帰属します。
「臨床医マニュアル 第5版」 編集:臨床医マニュアル編集委員会
Copyright:(c) Ishiyaku Publishers, Inc., 2016.
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Clinical Chart
検査
- 1.急性腎炎症候群
- ①尿検査
- ①血尿,蛋白尿を認める.蛋白尿の半数は 1 カ月以内,ほとんどが 6 カ月以内に消失
- ②蛋白尿の程度は予後と関連しないが,持続する蛋白尿は予後不良の徴候である.
- ①血尿,蛋白尿を認める.蛋白尿の半数は 1 カ月以内,ほとんどが 6 カ月以内に消失
- ②腎機能低下(血清クレアチニンは正常上限にとどまることが多い).
- ③血清補体価(特に CH50,C3)の低下:8 週間以内に回復する.
8 週間以内に回復しなければ,膜性増殖性糸球体腎炎,ループス腎炎,本態性クリオグロブリン血症などを疑う.
- ④溶連菌感染の証明
- ①咽頭培養からの菌検出率は 40%に満たず,偽陽性の可能性もあり診断には役立たない.
- ②ASO の陽性率は 90%にも達する(感染後数日で上昇し,3~5 週で最高値となり,約半数は 6 カ月以内に正常化する).
- ③ASK の陽性率は 50%以内にとどまる.
- ①咽頭培養からの菌検出率は 40%に満たず,偽陽性の可能性もあり診断には役立たない.
- ⑤腎生検
- ①光顕所見:びまん性管内増殖性糸球体腎炎
- ②蛍光抗体染色所見:係蹄壁に沿った C3 の顆粒状沈着
- ③電顕所見:上皮下巨大沈着物(hump)
- ①光顕所見:びまん性管内増殖性糸球体腎炎
[検査]
2.急速進行性腎炎症候群
[検査]