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3-メチルヒスチジン

3-メチルヒスチジン

臨床的意義

  • 次の場合に本検査を行う.
    1. 筋疾患のとき.
    2. 全身的窒素代謝障害のモニターとして.
  • 尿中に排泄される3-メチルヒスチジンは,外因性(肉類摂取)および内因性の筋肉代謝の最終代謝産物である.生体内の筋肉蛋白の代謝を反映する.
  • 内因性3-メチルヒスチジンは,筋肉量により左右される.すなわち男性より女性が低く,加齢とともに減少する.
  • 低栄養,栄養不良などでも減少する.
  • 進行性筋ジストロフィーや筋硬直症で増加する.
  • 24時間蓄尿中に排泄された3-メチルヒスチジン量を知ることにより,内因性の筋肉代謝状態を推測する.
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基準値・異常値

基準範囲
113~480μmol/day
高値

悪性腫瘍、  外傷、  肝硬変、  筋ジストロフィー、  筋硬直症、  甲状腺機能亢進症、  手術、  糖尿病、  熱傷、  発熱

悪性腫瘍,手術,外傷,熱傷,発熱甲状腺機能亢進症糖尿病肝硬変筋ジストロフィー,筋硬直症

低値

甲状腺機能低下症、  骨軟化症、  低栄養

低栄養,甲状腺機能低下症,骨軟化症

( 森 三樹雄 )
臨床検査項目辞典

「最新 臨床検査項目辞典」は、医歯薬出版株式会社から許諾を受けて、書籍版より一部の項目を抜粋のうえ当社が転載しているものです。全項目が掲載されている書籍版については、医歯薬出版株式会社にお問合わせください。転載情報の著作権は医歯薬出版株式会社に帰属します。

「最新 臨床検査項目辞典」
監修:櫻林郁之介・熊坂一成
Copyright:(c) Ishiyaku Publishers, inc., 2008.

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