3-メチルヒスチジン
3-メチルヒスチジン
臨床的意義
- 次の場合に本検査を行う.
- 筋疾患のとき.
- 全身的窒素代謝障害のモニターとして.
- 尿中に排泄される3-メチルヒスチジンは,外因性(肉類摂取)および内因性の筋肉代謝の最終代謝産物である.生体内の筋肉蛋白の代謝を反映する.
- 内因性3-メチルヒスチジンは,筋肉量により左右される.すなわち男性より女性が低く,加齢とともに減少する.
- 低栄養,栄養不良などでも減少する.
- 進行性筋ジストロフィーや筋硬直症で増加する.
- 24時間蓄尿中に排泄された3-メチルヒスチジン量を知ることにより,内因性の筋肉代謝状態を推測する.
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基準値・異常値
- 基準範囲
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113~480μmol/day
- 高値
- 低値
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甲状腺機能低下症、 骨軟化症、 低栄養
低栄養,甲状腺機能低下症,骨軟化症
( 森 三樹雄 )
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