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銅(尿)

銅(尿)

別名 Cu-U

臨床的意義

本検査は,下記の場合に行われる.
  1. 先天性の代謝異常を疑うとき.
  2. ネフローゼ症候群や低栄養状態のとき.
  3. Wilson病,胆道疾患の経過観察や治療効果判定のとき.
血清セルロプラスミン値と併せて測定することにより,胆道疾患やWilson病(蓄積症)の鑑別診断に有用である.
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基準値・異常値

基準範囲
14~63μg/l
高値

Basedow病、  悪性腫瘍、  感染症、  肝疾患、  胆道閉鎖症、  副腎不全、  鉄欠乏性貧血、  Wilson病

低値

Cushing症候群、  Menkes症候群、  ステロイド使用中、  ネフローゼ症候群、  ペニシラミン使用中、  栄養不良、  蛋白漏出性胃腸症

Menkes症候群,ネフローゼ症候群,Cushing症候群,蛋白漏出性胃腸症,栄養不良,ステロイド使用中,ペニシラミン使用中

次に必要な検査
  • 血清および尿中を測定するだけでは,生体全体の含有量を反映しているとは限らないので,多くの生体試料中のを測定する.
  • 血清セルロプラスミンを測定し病態を把握する.
  • 血液化学的検査,肝機能検査.
( 浅野 博 )
臨床検査項目辞典

「最新 臨床検査項目辞典」は、医歯薬出版株式会社から許諾を受けて、書籍版より一部の項目を抜粋のうえ当社が転載しているものです。全項目が掲載されている書籍版については、医歯薬出版株式会社にお問合わせください。転載情報の著作権は医歯薬出版株式会社に帰属します。

「最新 臨床検査項目辞典」
監修:櫻林郁之介・熊坂一成
Copyright:(c) Ishiyaku Publishers, inc., 2008.

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