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ピルジカイニド

ピルジカイニド

別名 塩酸ピルジカイニド

臨床的意義

  • ピルジカイニドは,高齢者,透析を必要とする腎不全患者では副作用が出現しやすい.
  • 外国において催不整脈作用による死亡率が高いとの報告がある.他の不整脈薬との併用については有効性・安全性ともに確立していない.
  • ピルジカイニドの血中濃度を測定し,その結果に基づき当該薬剤の投与量を精密に管理した場合に,特定薬剤治療管理料を月1回に限り算定できる.
  • 一般的な血中薬物濃度測定の目的と意義は【→】「ジギトキシン」.
副作用
  • 不整脈作用:心室細動,心室頻拍.
  • 循環器系:ときに心房細動,期外収縮増多,QRS幅の増大,QT延長,房室ブロック,洞房ブロック,徐脈,洞停止,動悸,胸部不快感など.
  • 消化器系:ときに胃痛,腹部不快感,食欲不振,悪心,嘔吐下痢,口渇など.
  • 精神神経系:ときにめまい頭痛,眠気,不眠,振戦,しびれ感など.
  • その他:AST(GOT),ALT(GPT),LDの上昇,発疹,そう痒感,リンパ球の減少,好酸球増多などの白血球分画異常.
適応症
頻脈性不整脈(他の抗不整脈薬が使用できないか,または無効の場合)
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基準値・異常値

基準範囲
有効治療濃度 0.2~0.9μg/ml(ピーク値)
適応症

頻脈性不整脈

次に必要な検査
今後の検査の進め方
  • 腎機能障害の有無とその程度.頻回の心電図検査.服薬状況の確認.
( 北村正樹,横田邦信,景山 茂 )
臨床検査項目辞典

「最新 臨床検査項目辞典」は、医歯薬出版株式会社から許諾を受けて、書籍版より一部の項目を抜粋のうえ当社が転載しているものです。全項目が掲載されている書籍版については、医歯薬出版株式会社にお問合わせください。転載情報の著作権は医歯薬出版株式会社に帰属します。

「最新 臨床検査項目辞典」
監修:櫻林郁之介・熊坂一成
Copyright:(c) Ishiyaku Publishers, inc., 2008.

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