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フレカイニド

フレカイニド

別名 酢酸フレカイニド

臨床的意義

  • フレカイニドは,最強の抗不整脈薬であるが,催不整脈作用の危険性が高く,心収縮力も低下させる.
  • 外国において催不整脈作用による死亡率が高いとの報告がある.他の不整脈薬との併用については有効性・安全性ともに確立していない.
  • フレカイニドの血中濃度を測定し,その結果に基づき当該薬剤の投与量を精密に管理した場合に,特定薬剤治療管理料を月1回に限り算定できる.
  • 一般的な血中薬物濃度測定の目的と意義は【→】「ジギトキシン」.
副作用
  • 高齢者では副作用が出現しやすい.
  • 循環器系:ときにPQ・QRS・QT延長,房室ブロック,徐脈,胸部不快感,血圧低下.
  • 精神神経系:めまい,ふらつき,頭痛,手足のしびれ,眠気,耳鳴.
  • 消化器系:悪心,嘔吐腹痛,腹部膨満感,食欲不振,口渇,下痢便秘,口内炎など.
  • 視覚器:羞明,複視,霧視,視力異常など.
  • その他:AST(GOT),ALT(GPT),BUNの上昇,発疹,そう痒感.
適応症
頻脈性不整脈(心室性)の状態で他の抗不整脈薬が使用できないか,または無効の場合
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基準値・異常値

基準範囲
有効治療濃度 200~1,000ng/ml
適応症

頻脈性不整脈

次に必要な検査
今後の検査の進め方
  • 肝・腎機能障害の有無.定期的な心電図検査.服薬状況の確認.
( 北村正樹,横田邦信,景山 茂 )
臨床検査項目辞典

「最新 臨床検査項目辞典」は、医歯薬出版株式会社から許諾を受けて、書籍版より一部の項目を抜粋のうえ当社が転載しているものです。全項目が掲載されている書籍版については、医歯薬出版株式会社にお問合わせください。転載情報の著作権は医歯薬出版株式会社に帰属します。

「最新 臨床検査項目辞典」
監修:櫻林郁之介・熊坂一成
Copyright:(c) Ishiyaku Publishers, inc., 2008.

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