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サイクリックGMP(尿)

サイクリックGMP(尿)

略称 UcGMP

臨床的意義

  • 血漿cGMP濃度が上昇する病態において,尿中濃度も上昇する.高カルシウム血症を伴う副甲状腺機能亢進症では増加するが,正常カルシウム値を示す副甲状腺機能亢進症では増加しない.
  • 尿中cGMPはすべて血漿由来であり,血漿cGMP濃度に対応して尿中濃度が変動することから,血漿cGMP以上に検査の適応は限定される.
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基準値・異常値

基準範囲
0.4~1.7μmol/day(参考値)
変動要因
高値

アルドステロン過剰による高血圧、  悪性腫瘍、  肝硬変、  気管支喘息、  急性心筋梗塞、  重症の心不全、  腎不全、  副甲状腺機能亢進症、  慢性肝炎

重症の心不全,急性心筋梗塞,アルドステロン過剰による高血圧,腎不全,肝疾患(慢性肝炎,肝硬変),気管支喘息,悪性腫瘍,副甲状腺機能亢進症

次に必要な検査
ANP,BNP,CNPといったナトリウム利尿ペプチドファミリーの血漿濃度,血漿NO濃度と併せて心不全の指標を判定する.
変動要因
  • ANP製剤,亜硝酸製剤,ホスホジエステラーゼ製剤使用時には血漿cGMP濃度は上昇し,尿中濃度も上昇する.
  • 加齢により低下傾向となる.
( 川上 康 )
臨床検査項目辞典

「最新 臨床検査項目辞典」は、医歯薬出版株式会社から許諾を受けて、書籍版より一部の項目を抜粋のうえ当社が転載しているものです。全項目が掲載されている書籍版については、医歯薬出版株式会社にお問合わせください。転載情報の著作権は医歯薬出版株式会社に帰属します。

「最新 臨床検査項目辞典」
監修:櫻林郁之介・熊坂一成
Copyright:(c) Ishiyaku Publishers, inc., 2008.

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