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補体フラグメントC3a,C4a,C5a

補体フラグメントC3a,C4a,C5a

別名 補体分解産物C3a,C4a,C5a,アナフィラトキシン

臨床的意義

  • CH50の低値やC3C4の蛋白量が低値を示したとき,補体系の分解産物の測定により補体系の活性化の程度が推測できる.また組み合わせにより,補体の活性化経路の鑑別も可能である.しかし臨床的に測定する必要性はまれである.
  • 古典的経路の活性化の関与する病態ではC4の低値とC4aの著明な高値が認められ,第2経路,レクチン経路の活性化ではC4正常,C3の低値と同時にC3a,C5aの高値が認められる.
  • 以前は,透析膜の生体適合性の研究に補体活性化の指標として用いられた.
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基準値・異常値

基準範囲
  • C3a:50~200ng/ml
  • C4a:50~250ng/ml
  • C5a:20ng/ml以下 (参照値)
変動要因
高値

C1インヒビター欠損症、  アナフィラキシーショック、  カルボキシペプチダーゼB欠損症、  悪性関節リウマチ、  血清病、  混合性結合組織病、  全身性エリテマトーデス、  播種性血管内凝固症候群(DIC)、  膜性増殖性糸球体腎炎

膜性増殖性糸球体腎炎,全身性エリテマトーデス混合性結合組織病,悪性関節リウマチ播種性血管内凝固症候群(DIC),血清病,アナフィラキシーショック,C1インヒビター欠損症,カルボキシペプチダーゼB欠損症,その他

低値

先天性補体成分欠損症

先天性補体成分欠損症(C3C4,C5)

次に必要な検査

・必要に応じ他の補体成分,補体分解産物の測定.
変動要因
採血,分離条件,保存条件のチェック.悪条件下では異常高値を呈する.
( 竹村周平 )
臨床検査項目辞典

「最新 臨床検査項目辞典」は、医歯薬出版株式会社から許諾を受けて、書籍版より一部の項目を抜粋のうえ当社が転載しているものです。全項目が掲載されている書籍版については、医歯薬出版株式会社にお問合わせください。転載情報の著作権は医歯薬出版株式会社に帰属します。

「最新 臨床検査項目辞典」
監修:櫻林郁之介・熊坂一成
Copyright:(c) Ishiyaku Publishers, inc., 2008.

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