嘔吐
vomiting
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「臨床医マニュアル 第5版」は、医歯薬出版株式会社から許諾を受けて、書籍版より一部(各疾患「Clinical Chart」および「臨床検査に関する1項目」)を抜粋のうえ当社が転載しているものです。転載情報の著作権は,他に出典の明示があるものを除き,医歯薬出版株式会社に帰属します。
「臨床医マニュアル 第5版」 編集:臨床医マニュアル編集委員会
Copyright:(c) Ishiyaku Publishers, Inc., 2016.
詳細な情報は「臨床医マニュアル第5版」でご確認ください。
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Clinical Chart
チェックリスト
- ①全身状態:顔色,顔貌,脱水の有無,意識状態など.
- ②嘔吐物の性状
- ① 胆汁の混入があれば胃より下方に通過障害が考えられる.
- ② 血性の吐物:量が多く新鮮血で凝血魂があれば胃・十二指腸潰瘍が考えられる.鼻出血の嚥下による嘔吐もよく経験する.
- ③糞臭は下部消化管の閉塞を示す.
- ① 胆汁の混入があれば胃より下方に通過障害が考えられる.
- ③随伴症状
- ④検査
- ①血算,赤沈,CRP:炎症性疾患の診断
- ② 尿:アミラーゼ高値(膵炎),ケトン陽性(アセトン血性嘔吐症),白血球尿(尿路感染症)
- ③ 便:粘血便(腸重積,アレルギー性紫斑病,細菌性腸炎)
- ④生化学:肝胆道系疾患,脱水症の評価
- ①血算,赤沈,CRP:炎症性疾患の診断
- ⑤画像診断
- ① 腹部Xp:イレウス,消化管穿孔,虫垂炎,腸重積症など
- ② 超音波:腸重積症,胆嚢炎,膵炎,虫垂炎,腹水など
- ③頭部 CT, MRI:頭蓋内病変
- ① 腹部Xp:イレウス,消化管穿孔,虫垂炎,腸重積症など