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プロパフェノン

プロパフェノン

別名 塩酸プロパフェノン

臨床的意義

  • プロパフェノンは,肝代謝型薬物であるため,肝機能障害,腎機能障害や心機能低下のある患者や高齢者には投与量に十分注意する必要がある.
  • 血中未変化体濃度は,非線形な薬物動態を示し,肝の代謝能には飽和現象が認められると報告されている.
  • プロパフェノンの血中濃度を測定し,その結果に基づき当該薬剤の投与量を精密に管理した場合に,特定薬剤治療管理料を月1回に限り算定できる.
  • 一般的な血中薬物濃度測定の目的と意義は【→】「ジギトキシン」.
副作用
  • 高齢者では副作用が出現しやすい.
  • 不整脈作用:心室頻拍(torsades de pointesを含む),心室細動,洞停止,洞房ブロック,房室ブロック,徐脈,失神
  • 循環器系:ときに脚ブロック,動悸
  • 精神神経系:ときにめまい・ふらつき,頭痛・頭重.
  • 消化器系:ときに悪心・嘔吐食欲不振,軟便・下痢便秘,胃痛など.
  • その他:黄疸ALT(GPT),AST(GOT),ALP,γ-GTの上昇,好酸球増多,発疹など.
適応症
頻脈性不整脈(他の抗不整脈薬が使用できないか,または無効の場合)
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基準値・異常値

基準範囲
有効治療濃度 0.05~2μg/ml
適応症

頻脈性不整脈

次に必要な検査
今後の検査の進め方
  • 肝・腎機能障害の有無とその程度.頻回の心電図検査.服薬状況の確認.
( 北村正樹,横田邦信,景山 茂 )
臨床検査項目辞典

「最新 臨床検査項目辞典」は、医歯薬出版株式会社から許諾を受けて、書籍版より一部の項目を抜粋のうえ当社が転載しているものです。全項目が掲載されている書籍版については、医歯薬出版株式会社にお問合わせください。転載情報の著作権は医歯薬出版株式会社に帰属します。

「最新 臨床検査項目辞典」
監修:櫻林郁之介・熊坂一成
Copyright:(c) Ishiyaku Publishers, inc., 2008.

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